団体概要
IHRP とは
IHRP (Interdisciplinary Highschool Research Program) は、
世界各地で活動する大学生が高校生の異分野融合の研究を支援する、特定非営利活動法人です。
「社会課題解決のための研究」「異分野融合」「多様な高校生にチャンスを」をコンセプトに、
高校生同士、高校生と研究者・企業の間の“新結合“をもって社会問題へ斬新な解決策を創造することを目標に、本プログラムの運営を行なっています。

事業目的
①「社会課題解決のための研究」
高校生に通常高校では触れることのほぼない「研究」という手法で社会に向き合うプログラムを用意し、実際に社会問題の解決の糸口を自分の目線で考える機会や研究を通じて実際に社会に与えられる影響を実感する機会を提供します。
また、高校生の視点や発想を活かし、その声を社会に発信することを目指します。高校生の柔軟な視点や発想力は、既存の知の枠組みや役割分担を超えたイノベーションを生み出し、ときに社会の変革への起爆剤になり得ると考えます。そのため高校生の探求過程を発信することで社会にもインパクトを与えることができます。
②「異分野融合」
現在、世界は多くの事象が複雑に絡み合った様々な社会問題に直面しています。それらの課題を包括的に解決するためには、異分野の視点や知見を融合した画期的なアイデアが必要です。
私たちIHRP は、次世代を担う高校生に、柔軟な発想を生かして分野横断型の研究を行い、課題解決への一歩を踏み出してほしいと考えています。
IHRP における「異分野融合」とは?
私たちが考える「異分野融合」とは、以上の公式で表すことができると考えます。
深堀りされている各々の分野での知見を参加学生の柔軟な考えと組み合わせながら、議論の方向性を示す議題に沿って解決策を考え、安心で自由な議論の場で全員が意見を伝え合うことで初めて、質の高い異分野融合研究が実現すると考えています。
③「多様な高校生にチャンスを」
多様な高校生への学びの機会の提供を目指します。現在高校生向けの課外活動は都市部に集中しており、地方格差が存在しています。この機会の差への疑問は、IHRPの発足理由のひとつでもあります。
IHRPではポテンシャルに重点をおいた選考や、地方の高校生への交通費の補助、また提携研究室を全国に準備するなどして、地域格差の是正にも貢献します。最終的には普段は出会うことのない異分野、異地域の高校生が一丸となって共通の目標に向かって研究活動を行い、実際に社会に提案を行います。
運営メンバー紹介
理事長

楜澤 哲 Tetsu Kurumisawa(理事長)
所属: 企画、IT
Yale University - Cognitive Science
こんにちは、同じ苗字が日本全国に200人しかいない(全員親戚)楜澤哲です。これまでタイ、シンガポール、イギリスと日本に住んできました。
高校生の時にIHRPを立ち上げ、これまで全国の高校生のために平等に研究の機会を提供することや異分野融合の大切さを分野がどんどん狭まっていってしまう大学生になる前に伝えることを目指して活動してきました。
大学では認知科学を専攻しているのですが、最近は自分の趣味であるサッカーやF1、ポーカーなどもその観点から分析することにハマってしまっています。例えばF1であれば1秒単位で戦略の決断を下しているのを見て、その時間と決断の良し悪しの関係を探り始めたり、ポーカーは認知科学の中でも一番興味を持っているDecision Makingの際の人間のBiasとアルゴリズムで導かれる最適解の関係を研究するには最適な場であるため、Optimal strategyにどのようにして人間の心理を数値化して組み込むことができるかを考えながら連日プレーしています。インタビュー
企画
全国各地から集った高校生が楽しく全力で異分野融合型の研究ができるよう、プログラムの企画を行います。プログラム全体の枠組みを設計するだけでなく、キャンプやワークショップなど具体的な企画の設計・運営も行っています。毎回個々のアイディアを活かしながら、長期的に有意義かつ楽しく学べる企画を目指しています。

小林 りこ Rico Kobayashi(理事)
所属: 企画、協賛
慶應義塾大学総合政策学部
社会の差別/抑圧に関心を持ち、ジェンダーを中心に社会学・哲学の勉強をしています。IHRPで高校の課外活動における格差に向き合うことで、機会を少してもひらいていけたらと思って取り組んでいます。インタビュー

塚﨑 天輝 Amaki Tsukazaki(理事)
所属: 企画、IT
University of Melbourne - Neuroscience / Physics
インドネシアのバリ島出身、甘党。高校時代、宇宙放射線と大気圏の空気粒子の相互作用について研究した経験を活かして、今度は研究プログラムを創る側へ。持ち前の完璧主義を活かしながら、丁寧に丁寧に仕事に取り組んでいます。熱意のある中高生同士が、専門性や社会経験の無さに引け目を感じず、好き放題興味に没頭できる環境づくりを目指します。今は、量子力学と神経科学の融合分野、量子神経科学に興味があります。インタビュー

千田 小春 アリシア Koharu Alicia Senda
所属: 企画
大阪府立大学生命環境科学域
グローバルサイエンスキャンパスの繋がりでIHRPに参加しました!中高では生命科学系の研究をしつつ、起業家教育や国際交流、スピーチ、児童養護施設の支援などにも取り組んでいます。おてんばな性格で色々な場所で動き回ります。健康第一で生活しています。

菊永 大夢 Hiromu Kikunaga
所属: 企画、協賛
東北大学経済学部
日々やりたいことに追われてます。どんなことにも興味が湧いて突き詰められるという自分の強みのおかげで、学部選択はおろか文系・理系の選択はかなり苦労しました。いまは、既存の価値にとらわれず挑戦し続けられる人を目指してます。高校生の頃に感じた文系・理系の壁を超える志を持つ高校生との交流が楽しみです。

植木 誠 Makoto Ueki
所属: 企画
University of Cambridge - Natural Sciences (Physics)
幼少の頃より植物が好きで、中学の頃から生命の起源に興味を持ち、現在では物理の普遍性に魅せられて、学んでいます。物理学・複雑系科学・生物学などの知見を活かし、進化論や生態学の研究を通して生命の謎に取り組みたいと考えています。ただ、色々なことが気になるので、哲学・社会学・歴史などにも関心を持っています。異分野の交流を促し、高校生と研究者そして企業をつなぐハブになり得るIHRPがこれからの教育を変えうるのではないかとの思いで活動に取り組んでいます。面白い人と話すこと・学ぶこと・美味しいものを食べることが生きがいです。
協賛
IHRPプログラムをサポートしていただける企業様や団体を探し、協賛のお願いや企画への招待などを行います。協賛金をいただくだけでなく、企業の方々とのmtgを重ね長期的な関係構築を行っています。

辻 一成 Issei Tsuji(理事)
所属: 協賛、事務
早稲田大学政治経済学部
高校で英語ディベートを始め、それを機に様々な社会問題について知りたい、考えたいと思い始めました。自身が高校生の頃研究等課外活動の機会を逃した後悔から、同じ境遇に陥る後輩を一人でも減らせたらと思い、IHRPの運営に携わっています。ディベートと同時にパワーリフティング等の競技を真剣に始めた半体育会系でもあります。自分の色を持った参加者の皆さんとお会いできるのを楽しみにしてます!
広報

湯浅 雄太 Yuta Yuasa(理事)
所属: 広報
上智大学経済学部
口癖は「最高!」。自分のワクワクに従って幸せに生きています。毎日、夕日と朝日で2回も綺麗な瞬間を見るチャンスがあるなんて最高じゃない?
人間の「好き」っていう感情って素晴らしいと思うんです。他の人の「好き」という感情を共有して欲しいし、その「好き」なものを自分の「好き」にしてみたいとも思う。「好き」という感情を大切にして生きていこうと思います。みんなの「好き」は何かな。
IT
IHRPのプログラム運営に必要なオンライン環境の整備、情報管理、またウェブサイトの管理を通常業務として行っています。時間があるときには、ITのメンバーそれぞれの興味に合わせて新たなソフトやツールを試しています。

安藤 和泉 Izumi Ando(理事)
所属: IT、協賛
University of Toronto - Bioinformatics / Cognitive Science
兵庫、ロサンゼルス、東京育ち。高校時代はTEDxのイベント計画やSSH(スーパーサイエンスハイスクール)のプログラムで腸内細菌とアントシアニンの研究に没頭。大学生になり、「高校生に課題の本質に向き合う機会を提供する」という団体理念と運営メンバーに惹かれIHRPに参画。
事務
IHRPの資金管理(参加者への研究資金の振込や、銀行口座管理)、NPO法人として役所に提出すべき書類の作成、関係する企業や団体との契約書作成などを行なっています。

峯川 優也 Yuya Minekawa(理事)
所属: 事務、企画
早稲田大学先進理工学部
中東育ちで宇宙が大好きです。趣味はロードバイク。川沿いや山をよく走っています。
小さい頃から星の見えない都会にしか住んだことがないからこそ宇宙に惹かれました。高校で哲学とマルチバース宇宙論(宇宙が複数存在することを主張する宇宙論)に出会い、それらを組み合わせた研究に興味があります。分野を横断するワクワク感をもっとたくさんの人に広げるべく、活動しています!
サポートスタッフ

安藤 裕基 Hiroki Ando
所属:企画
東京大学医学部

森田 瞳 Mana Morita
所属:企画
東京大学医学部
インターン

黒川 なつみ
Natsumi Kurokawa
所属:広報
Endicott College - Liberal Studies

西村 夏海
Natsumi Nishimura
所属:広報
立命館大学国際関係学部

松浦 瑠音
Rune Matsuura
所属:企画
東京農工大学工学部

星山 未羽
Miu Hoshiyama
所属:企画

米倉 士門
Shimon Yonekura
所属:企画

野田 航平
Kohei Noda
所属:IT
団体概要
正式名称 | 特定非営利活動法人 IHRP |
名称 | Interdisciplinary High school Research Program – 異分野融合型高校生研究プログラム |
設立年度 | 2020年4月1日(2021年9月に法人格取得) |
所在地 | 東京都江東区毛利1丁目8番1―1511号 |
職員数 | 18名 |